WOW 20周年企画 日常/非日常を行き来する体験型アート展 せんだいメディアテークにて開催
この度、WOW設立20周年を記念した「WOW20 プロジェクト」の一貫として、2017年3月18日(土)から3月22日(水)の期間、せんだいメディアテークにて「ハレとケ展」を開催します。
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「ハレとケ展」
東北には、昔ながらの祭りや伝統行事がいまも脈々と受け継がれています。秋田県を代表する風習の「なまはげ」 のように、“神の使い”が姿を現したり、地域全体がいつもとは違う高揚感に包まれたり……。人々は太古の昔から、こうした大切な「ハレ(晴れ)」の日と、普段どおりの「ケ」の日を行き来することで、独特な文化を育んできました。※1 一方で私たちは、テクノロジーの進化に伴って、さまざまな方法で非日常の体験ができるようになりました。イベントやライブに遠く離れた場所から参加したり、お互いに気持ちを共有したり。何の変哲もない日常の現実から、興奮や熱狂あふれる非日常 = ハレの世界へ。日本文化の日常と非日常を写し出す「ハレとケ」の時間を、私たちも生きているのです。 『ハレとケ展』は、仙台で誕生したビジュアルデザインスタジオ「WOW」による、最先端のビジュアル表現の企画展示です。さまざまな技術を駆使して東北の文化を表現した新作「BAKERU(ばける)」を発表するほか、日常と非日常の境界を問う体験型の作品を展示します。伝統が息づく東北の地で、新しい「ハレとケ」の世界を、ぜひ体験してください。 ※1 「ハレとケ」...民俗学者の柳田國男が提唱した、日本人の伝統的な世界観。祭りや儀礼などの非日常を表し、「晴れ着」や「晴れの舞台」などにも通じる「ハレ(晴れ)」と、普段の日常を表す「ケ(褻)」のサイクルが、日本文化の根源にあると考える。 ▶Official website
新作インスタレーション「BAKERU(ばける)」
東北の文化の中でも特にユニークなのが、1 年の決まった時期になると各地に現れる“神の使い”たちの姿。三陸地方に伝わる「鹿踊(ししおどり)」や、簑( みの)をかぶった若者に水をかける「加勢鳥(かせどり)」など、人々はお面や装束を身に着けることで、豊作や無病息災をもたらす存在へと変身するのです。 この作品では、人間以外の存在に“化ける”という不思議な行為を、インタラクティブな映像表現によって体験 することができます。「なまはげ」「鹿踊」「加勢鳥」「早乙女」の 4 種類の伝統行事をモチーフにし、WOWの解釈を新たに加えビジュアライズしました。スクリーンの前でお面を着けると、自分のシルエットがそれぞれの姿に変化して、その行事が人々にもたらす恵みがアニメーションで映し出されます。 自分以外の存在、人間以外の何者かへと“化ける”という不思議な力を、楽しみながら体験する試み。東北の風土が生んだ伝統文化に、まったく新しい表現を通して接することで、私たちは何を感じ、何を紡いでいくのかを問いかける作品です。
体験型インスタレーション「Light Rain」「工場と遊園地」
国内外の美術館で数多くの展示を行ってきた「Light Rain」「工場と遊園地」も展示。雨や水がテーマの「Light Rain」、工場と遊園地のシルエットをモチーフにした「工場と遊園地」は、本展のテーマ「ハレとケ」と共に、現実と空想の2 つの世界の狭間を楽しむ体験型インスタレーション作品です。
「ハレとケ展」概要 会期:2017年3月18日(土)〜3月22日(水) 時間:10:00〜19:00(最終日は17:00まで) 会場:せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200 住所:仙台市青葉区春日町2-1 入場料:一般 ¥800(大学生・専門学校生含む)、小中高生 ¥500、幼稚園以下は無料 展示作品:「BAKERU」「Light Rain」「工場と遊園地」 ▶Official website
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