Roofscape
Roppongi Art Night at Tokyo Midtown |2010
この作品は、東京ミッドタウン3周年記念イベント「Midtown Blossom」及び「六本木アートナイト」のために製作した映像と音のインスタレーション。高さ 7.5m、直径2mの巨大な円柱にプロジェクションされる映像は、“春の訪れ”をテーマにした自然現象(光、風、水)を描き出す緩やかな表現と、“六本木の喧噪”をテーマに街のサインやネオンをモチーフとしたエモーショナルな表現という、異なるテイストの2つの作品からできている。そして、映像とともに聞こえてくる春のざわめきや街の喧噪を表す音は、その円柱を中心とした空間に、音による見えない境界線を描き出し、映像と音のより深い関係性を提示した。 展示について 展示場所は、東京ミッドタウンのビッグキャノピー下の巨大なオープンスペース。プロジェクター6台を使い、曲面に合わせた映像を投影。映像の美しさや存在感を損なわないようにできるだけシンプルなオブジェ(円柱)にするため、専門家に依頼し、構造計算による安全性の確認を取ったうえで制作した。切れ目のないシンプ ルな柱はそれだけで美しく、鑑賞者は360度歩き回りながら、どこからでもこの作品を楽しむことができた。音の壁は、周囲の柱に指向性のスピーカーを合計9台仕込み、映像側には映像の音を、外側には周囲の環境音を流した。そうして音をマスキングすることによって、より“囲まれ感”のある音による境界線を作り出した。









Credit
Creative Director : Kosuke Oho Art Director : Takuma Nakazi Visual Designers : Kouhei Nakama, Tomoya Kimpara, Daisuke Moriwaki, Daihei Shibata, Tsutomu Miyajima Producer : Kazuhiko Kameda Music Composer : Masato Hatanaka Object Works : Hirofumi Ohno, Yuji Nakae Technical Supports : PRISM Co.,Ltd Supports : SEIKO EPSON Corporation, YAMAHA Corporation