WOWはカテゴリーやメディアを横断した表現活動を展開し、「人々の心に躍動を生み出す」という理念のもと創作に取り組んでいます。その多種多様な表現は、所属するクリエイター個人が持つユニークネスと創作への衝動を土壌にしてきました。本プロジェクトでは、創作や制作プロセスの価値が揺らぐ現代において、改めてそれらの重要性を見つめ直す試みとして、「I.CEBERG(アイスバーグ)」プロジェクトを始めます。 ▶︎ I.CEBERG ウェブサイト I.CEBERGプロジェクトとは 社会を構成する一個人が持つ「衝動」は、他者と共鳴し、社会へと伝播します。本プロジェクトでは、個と社会を結ぶと同時に、個人の「衝動」を起点にチームと組織を有機的に行き来することで、創作の深化を促します。また、制作プロセスから得られる学びの本質にも改めて目を向け、非合理的とされる制作過程も積極的に取り入れます。個人の衝動と非合理を掛け合わせることで、ビジュアルデザインスタジオとしてより多彩で深度のある表現を目指すと共に、新たな視点や世界の豊かさを社会と共有できる媒体となり得るか試行します。 プロジェクト背景 生成AIの普及や制作プラットフォームの進化により、日々、多種多様なコンテンツが生産されるようになりました。同時に、アルゴリズムの高度化は、ユーザーの嗜好に最適化したコンテンツを連続的に届けます。さらに、ビジネスや創作の現場においては、AIによる集合知がアウトプットまでのプロセス短縮を可能にしています。 こうしたテクノロジーの利便性や効率性を享受する一方、クリエイティブの大量生産・瞬間消費、嗜好の固定化、プロセス短絡化による本質の見落とし等が懸念されます。このような時代において、私たちはどのように創作と向き合い、いかにして社会へ新たな視点や対話を生み出すビジュアルデザインスタジオとしての機能を高められるのか再考しました。 制作アプローチ 本プロジェクトでは、トレンドやマーケット・インの視点からクリエイティブを抽出するアプローチではなく、個人の衝動を深く掘り起こし、それらをチームが揉み、組織が受け止める中で、変態を繰り返しながら析出される表現を探求します。 また、迷い、ゆらぎ、方向転換といった試行錯誤は、学びや創作の飛躍を引き出し、より豊かな表現へ行き着くために必要なプロセスとなります。プロセスを最適化するのではなく、非効率・非合理なプロセスを経由することで、新たな視点との出会いを高める実験の場を目指します。 今後の展開 5人のクリエイターが独自の衝動を元にした作品を制作。各作品の制作プロセスをオウンドメディアで随時公開することで、作品がどのように周辺環境から影響を受けながら変容するのか辿ることができます。2025年夏、展覧会を開催予定です。 ▶︎ I.CEBERG ウェブサイト ▶︎ I.CEBERG Instagram
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