「テクノロジーでオーケストラを再構築する」をテーマに、2018年から始動した「落合陽一×日本フィルプロジェクト」。WOWは、今年も「映像の奏者」として参加します。これまでの公演では、オーケストラの新たな魅力と価値を体験できる場を試みてきました。今年はコロナ禍におけるオーケストラのあり方を模索し、会場での公演に加え、オンライン配信の新しい魅力も探ります。 コンサート会場では、8Kプロジェクターによるビジュアル演出とコンサートホールの形状を活かした多彩な「生の響き」を、オンライン配信では業界最高水準の音質(AAC-LC384kbps)と2K画質により、コンサートの臨場感をお伝えするとともに、コンサート会場とは異なるビジュアル演出をお楽しみいただけます。 「密を避ける」という今の状況は、演奏会のスタイルのあり方を私たちに突きつけました。「__する音楽会」という公演名には、当初計画していた音楽会が新型コロナウイルスによって白紙となった様子、そして、そこから新しい演奏会を模索する「試行錯誤」への覚悟が込められています。「__する音楽会」は、オンライン観賞を劇場観賞の単なる代替手段ではなく、オンラインにしかできない新しい鑑賞体験を提供します。ライブでのオーケストラの「響き」と「らしさ」を保ちつつ、会場とオンライン配信とで、同じコンサートを「まったく別の体験」としてお楽しみいただく予定です。「新しい公演の生まれる場」と「オンライン上に生み出された音楽会」のどちらを選ぶかはお客様次第です。東京芸術劇場コンサートホールでの鑑賞券も、ソーシャルディスタンスを充分保てる限定数で用意しますが、会場でご覧になった方も、ぜひ後日のオンライン再配信を観賞いただき、それぞれを比較して味わっていただけましたら幸いです。
本公演は二部構成となり、ベートーヴェン「交響曲第7番第4楽章」、ストラヴィンスキー「兵士の物語」(組曲版、演出付き)、藤倉大「Longing from afar」[ハイブリッド演奏](世界初演)、他を演奏します。 ベートーヴェン「交響曲第7番第4楽章」 ベートーヴェン生誕250周年となる2020年は、生誕を祝う公演の多くがコロナ禍によりキャンセルとなりました。本公演最大規模の編成で、クラシックコンサートの王道ともいえる「交響曲第7番第4楽章」を演奏します。 ストラヴィンスキー「兵士の物語」 今から約100年前の第一次世界大戦直後、世界が経済的苦境に立たされているさなかに、追い打ちをかけるようにスペイン風邪が流行した時に作曲されました。現在と酷似した困難な時代に、実現可能な公演として少オーケストラ形態の新しい舞台芸術をストラヴィンスキーは切り拓きました。 藤倉大「Longing from afar」 [ハイブリッド演奏](世界初演) この作品は2020年5月、コロナ禍のステイホーム期間中に生まれました。演奏者はそれぞれの場所で遠隔同時演奏し、オンライン上で合奏できるよう作曲されています。物理的に離れていても共に奏される本作は、来る9月28日に作曲者自身がアーティスティック・ディレクターを務める「ボンクリ・フェスティバル」において、ライブ版により初演されます。本公演では、「コンサート会場+オンライン」のハイブリッド形を世界初演として、かつ、藤倉氏協力のもと新バージョンの譜面で演奏します。 人が集まってハーモニーを作るということはどういうことなのか。繰り返される歴史の中で、音楽家がどのように時代や社会に対峙してきたのか。そして、何を表現にし、芸術にし、ユーモアにして、今を生きる私達に受け継がれてきたのか。ベートーヴェン「交響曲第7番第4楽章」では、ビフォアコロナ時代にスタンダードとされていたオーケストラ形態による、かつての音楽会への郷愁と未来への待望を。ストラヴィンスキー「兵士の物語」では、困難な時代を経てもなお存続してきた音楽会と本公演との符号を。藤倉大「Longing from afar」では、「離れていても繋がる音楽」によって「合奏」の新しい姿を。「テクノロジーでオーケストラを再構築する」コンセプトのもと、音楽の系譜を未来へ繋げるために、今の私達が試行錯誤し、でき得ることを「__する音楽会」に込めます。 コロナ禍における音楽会のあり方を模索する「__する音楽会」。タイトルの空白に、ぜひみなさんの考えを巡らせてみてください。そして、生まれ変わった「赤子」のようなオーケストラ演奏会を目撃してください。
■クラウドファンディングご支援のお願い 「__する音楽会」では、これまでと同様に、クラウドファンディングでご支援を募集しています。公演チケットに加え、限定グッズやイベント参加権、8K収録映像等、各種特典のついたリターンをご用意しております。 ご支援・詳細はこちらから クラウドファンディングサービスREADYFOR 落合陽一×日本フィルVOL.4 (支援締切:9月30日(水)23:00) ■出演者・スタッフ 演出・監修:落合陽一 出演:海老原光(指揮)、日本フィルハーモニー交響楽団(演奏) ビジュアル演出:WOW 照明:成瀬一裕 他 ■公演概要 「__する音楽会」 日時:2020年10月13日(火)19:00 開演 / 20:45 終演(予定) 場所:東京芸術劇場 大ホール 演奏曲目:ベートーヴェン「交響曲第7番第4楽章」、ストラヴィンスキー「兵士の物語」(組曲版、演出付き)、藤倉大「Longing from afar」[ハイブリッド演奏](世界初演)、他 対象:小学生以上 参考映像:Vol.1 Vol.2 Vol.3 ▶日本フィルハーモニー交響楽団公式サイト ■料金 コンサート鑑賞券 S:6,000円 A:5,000円、25才以下&ダイバーシティ席:3,500円(以上税込) オンライン視聴券 6,000円 ※決済時にイープラスのサービス料 220円(税込)が別途かかります。予めご了承ください。 ※10月24日 再配信鑑賞券は別売りとなります。 ■申込・発売 コンサート鑑賞券:日本フィル・サービスセンター、他各PG 発売中 オンライン視聴券:イープラス 10月13日オンライン配信公演 10月24日再配信公演 ※販売終了:各配信1週間前 ※アーカイブ(追っかけ)再生はできません。 ■公演実施体制 主催・企画・制作:公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団 協力:Emohaus Inc、WOW、TBWA\HAKUHODO(広報デザイン協力)、 MUSIC/SLASH(配信協力)、井村事務所(技術協力) 機材協賛:アストロデザイン 政府のガイドラインを遵守した感染対策を施し公演を実施いたします。公演会場参加チケットをお求めの方は、チケットのご送付は9月下旬といたします。また、ご来場の際はマスク着用等、感染防止へのご協力をお願い申し上げます。
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