UNITY of MOTION

Case Study

BRIEF

本作品はヒュンダイ社の体験型複合施設「ヒュンダイ・モータースタジオ・ソウル」(韓国・ソウル市)のコミッションワークとして制作され、2016年1月から4月まで公開された。

PROCESS

同施設はこれまでにUnited Visual Artists(UVA)、Universal Everythingなど世界的アーティストの作品を展示しており、今回が日本人として初の参加となった。

RESULT

入場数は25,000人を超え、韓国内のメディアでも取り上げられた事によって、この作品からHYUNDAIブランドの新たなビジョンを提示する事ができた。
WOWがアート表現において追求する「視覚表現による新しい生命」を、人工生命プログラムを用いた生物と無生物の融合表現によって体感させる、インタラクティブ・アート作品。
生命を持たない機械と、生命そのものである自然の生物群を、体験者自身の生命の証である心臓の鼓動によって揺り動かし、それらを仮想空間の中で融合させることで、新たな生命現象を視覚的に提示する。

本作は上記の3要素(心臓の鼓動、生物、無生物)を象徴する3つの装置「HEART」「NATURE」「MACHINE」で構成。HEARTが取り込んだ人間の心臓の鼓動が、NATUREとMACHINEに「MOTION(運動)」という名の命を与える。その運動の中で融合した機械(無生物)と自然(生物)は新しい運動体となって生まれ変わり、新たなひとつの生命現象を紡いでいく。
この一連のサイクルは、体験者の心臓の鼓動と機械/自然のアルゴリズムによって、毎回異なる運動を描き出し、個別にして1回性の「生と死=生まれ変わりの物語」を紡いでいく。



HEART(Sensor Sculpture)

赤外線で人間の手のひらから心拍データを検出するセンサーであり、心拍と同期して振動するインターフェイス・デバイス。上端の形状は、自動車の心臓であるエンジン・ピストンの実物をカスタマイズしたもの。この「センサー・スカルプチャー」を起点として、本作品における生命現象が始動する。

NATURE(Media Wall 1)

コンピューター・シミュレーションによって、自然界に存在する生命体群の運動をビジュアライズする巨大モニター。HEARTが検知した心拍データを受けて、人工生命シミュレーションプログラム「Boids(ボイド)」(※1)が、鳥や魚などの生命群のような運動体を生成。その際、群れの各個体は簡単なルールに従って動くように設計されていながら、総体としては非常に複雑な振る舞いを見せる。
(※1)「Boids」…1987年にアメリカのアニメーション・プログラマーのクレイグ・レイノルズが発表した人工生命プログラム。鳥や魚など、群を構成する個体の動きをシミュレーションする。

MACHINE(Media Wall 2)

機械運動を象徴するべく、V字形に配置されたモニター。スタンバイ・モードでは、エンジン・ピストンの動きに含まれる円運動に関連した三角関数(サイン波、コサイン波)を表示。HEARTが心拍を検知すると、両波は鼓動と同期して規則的な周期運動から目まぐるしく変動を始め、生物のような群体運動を描き出す。
Behind the Scenes

Credits

[WOW]
Fumito Anzai | Project Manager
Tomohiro Nagasaki | Composer
Kohei Nakama | Visual Artist
Takuma Nakazi | Artistic Director
Hiroshi Takahashi | Executive Producer
Yuki Tazaki | Conceptor
Atsushi Yoshimura | Visual Programmer

[Collaborators]
Masato Tsutsui (arque) | Technical Director
Hikari Mutaguchi (White Light) | Sound Engineer
Daisuke Ohki | Photographer/Cinematographer
Yasuko Yubisui | Assistant Curator, NTT InterCommunication Center [ICC]
Andreas Stuhlmann | English translation

[Artist Collaborator]
Everyware | Media Artists Group
For following items:
Sensor sculpture design / fabrication
Sensor programming development
Housing fabrication

[Special Thanks to]
Boony Hur (HYUNDAI Motorstudio)

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